国府町

飛騨地域の様々な伝統文化の発祥の地とも言われる「国府町」。数多くの古墳や石器時代の出土品、飛騨地方唯一の国宝建造物「安国寺経蔵」などの文化財が数多く残されています。「宇津江四十八滝」をはじめとした豊かな自然にも恵まれたエリアです。

国府町

国府町エリアの特徴

文化と民話が根付く飛騨地域のふるさと

千数百年前、飛騨国府は斐陀国(ひだのくに)の中心地として栄えました。現存する約200の古墳からは様々な出土品を発掘。飛騨唯一の国宝建造物「安国寺経蔵(あんこくじきょうぞう)」や、江戸時代に円空が残した「清峯寺(せいほうじ)円空仏」などたくさんの文化財に触れることができます。

また、気軽に自然を満喫できるスポットが多いのも国府町の魅力。四季折々の光景を楽しみに「宇津江(うつえ)四十八滝」「花の森 四十八滝山野草花園」「洗心の森」などへ出かけてみてはいかがでしょうか。

国府町の自然が楽しめる絶景スポット

神秘的な自然の造形美「宇津江四十八滝」と四季の花々

  • 宇津江四十八滝
  • 桜野公園
  • ピーチロード
  • クリンソウ(花の森 四十八滝山野草花園)
  • そばの花
  • 国府町風景(洗心の森)
  • 洗心の森
  • 十三墓の雲海

急峻な谷あいに大小無数の滝が連なる「宇津江四十八滝」。日本の自然100選・岐阜県名水50選に選ばれ、季節ごとに表情を変える渓谷美は多くの人を魅了しています。園内は石畳が整備されており、頂上まで約1時間のハイキングが人気となっています。


桜の名勝「桜野公園」は、南北朝末期に大和国吉野山から移植した桜がはじまりと伝えられ、園内と宮川沿いに約300本の桜が咲き乱れます。桜の開花に続いて、桃の花が山里沿いの道をピンク色に染める光景は「ピーチロード」と呼ばれ、地元の人から親しまれています。5月~6月は「花の森 四十八滝山野草花園」でクリンソウやササユリが咲き、9月には町内で一面真っ白なそばの花を観賞できます。


「洗心の森」は、西国三十三か所札所巡りを擁する鎮守の森。日本でも数少ない1000段の石段があり、頂上(標高約850m)の展望広場からは、乗鞍や御嶽、白山連峰の大パノラマと、眼下に広がる田園風景を眺めることができます。「十三墓峠」では秋の朝に雲海(朝霧)が発生し、幻想的な光景が広がります。

国府町のおすすめ体験・観光スポット

古代から近世までの歴史をたずねて

  • Eバイクでサイクリングガイドツアー
  • 宇津江四十八滝キャンプ場
  • 四十八滝温泉しぶきの湯 遊湯館
  • 飛騨国府特選館あじか
  • 亀塚古墳から出土した甲冑
  • こう峠口古墳
  • 安国寺経蔵(国宝)
  • 荒城神社本殿(国指定重要文化財)
  • 清峯寺 円空仏(県指定重要文化財)

国府町には、豊かな自然の中を電気自動車Eバイクで巡るサイクリングガイドツアーがあります。荒城川流域に広がる田園風景は、日本の原風景を楽しむ里山サイクリングの中でも人気が高いコースです。


宇津江四十八滝と併せて立ち寄りたいのが、川遊びが楽しめる「宇津江四十八滝キャンプ場」と「四十八滝温泉しぶきの湯 遊湯館」。自然散策の後はゆったり温泉に浸かって癒しの時間をお過ごしください。産地直売施設「飛騨国府特選館あじか」で、この地域ならではの旬の山菜・野菜・果物を買うのもおすすめです。


また、国府町を訪れたら文化財巡りは外せません。弥生時代の水田跡が出土した飛騨国府には現存する古墳が数多くあり、亀塚古墳から出土した貴重な甲冑(よろい・かぶと)・刀剣一式は、国府支所ロビーに常設展示されています。


全長70mの前方後円墳「こう峠口古墳」や、室町時代の山城遺構がくっきりと残る「広瀬城跡」、日本最古の回転式輪蔵を収めた「安国寺経蔵」、建物全体が優美な姿の「荒城神社」など様々な文化財を見ることができます。そして飛騨の匠の技とこころは、脈々と現代に伝承され建築・工芸等に息づいています。


江戸時代には、円空がこの地に滞在し等身大の名作「清峯寺 円空仏三体」を残しました。なかでも千手観音菩薩は最高傑作と言われ、県内外からの拝観者が絶えません。

国府町ならではのグルメとお土産

寒暖差と自然の恵みが生み出す豊かな味

  • 飛騨桃
  • 飛騨とらふぐ
  • 飛騨とらふぐ
  • なつめ
  • 飛騨なめこ
  • 国府なす
  • 国府なす

「飛騨もも」産地の40%を占める国府町。寒暖差が激しい気候の中、丹精込めて育てられた桃は大変甘みが強く、みずみずしいのが特徴です。8月初旬頃から出荷が始まります。


海の無い岐阜県の山の中で養殖された「飛騨とらふぐ」は、メディアに取り上げられ注目を浴びるように。山麓からの湧き水で育つふぐは身が甘く、コリコリとした食感がたまりません。一年を通して食べられるのも嬉しいポイントです。


その他、国府町で古くから栽培されている果樹「なつめ」に、天然ものに近く旨味のある長い茎が特徴の「飛騨なめこ」、アクが少なく焼きなすにぴったりの「国府なす」など、おいしいグルメが盛りだくさんです。「飛騨国府特選館あじか」などでお買い求めいただけます。

国府町のイベント

飛騨に古くから伝わる郷土芸能「金蔵獅子」

  • 金蔵獅子(広瀬町)
  • 金蔵獅子(上広瀬)
  • ごしょうらい
  • 桜野公園ライトアップ
  • みそぎ神事

飛騨から越中にかけて各地に伝承されている郷土芸能「金蔵獅子(きんぞうじし)」。国府町広瀬町・上広瀬・金桶の三地区の金蔵獅子(県指定重要無形民俗文化財)は芸術的価値が高く地域の特色をよく伝えており、5月・9月の例祭時に奉納されます。天狗面をつけた男神(金蔵)と、お福面をつけた女神(おかめ)が協力して、田畑を荒らす獅子を退治する物語が演じられます。


春の夜は桜野公園でライトアップが行われ、夜桜が幻想的に浮かび上がります。お盆の行事「ごしょうらい」はご先祖の霊を迎える迎え火。遠くから眺めると富士山型に見える提灯の明かりは、夏の風物詩となっています。年末には、厳寒の荒城川で老若男女が行水する阿多由太(あたゆた)神社の「みそぎ神事」を催行。冷たさに耐えて1年の厄落としや無病息災を祈願します。

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